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北海道富良野市麓郷・阪井くんからの手紙2018

 

40年前、まだ始まったばかりのあひるの家で半年間リヤカー八百屋をやっていて、あひる通信人気連載だった『あひるの家の冒険物語』にもたびたび登場していた、北海道富良野麓郷(ろくごう)の阪井くんから、今年も生産者便りが届きました。

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ももんが便り2018

海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると赤い筒袖(つっぽ)の やん衆がさわぐ 『石狩晩歌』

緑鳩(アオ)が鳴くから 雨が来ると赤ら顔の 百姓がさわぐ 『百・我晩歌』

姿を見せず遠くから聞こえるアオバト(渡り鳥)が天使のさえずりに聞こえたり、悪魔の叫びに聞こえたり、なかなか身勝手な百姓を続け40年目になりました。
ネイティブの人々はそれぞれ万(よろず)の神々が居て常に敬意を払い生活していますが、そぐわない時にはその神と問答をするそうです。
「尊敬してあなたを信じているのに なんていうことをするのかと・・・」
そんな問答ができる百姓になれるよう、また種を蒔きつづけたいと思います。
長雨・低温・日照不足で食味も心配しましたが、デンプン、糖ものってとてもおいしく育ってくれた野菜達に感謝です。
育った時間を想像しながら味わっていただければ幸いです。

2018 40回目の収穫の秋

富良野 百・我(ももんが) 阪井永典

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元ボクサーにして元あひるスタッフ、有機百姓歴40年の阪井くんの百姓歴はあひるの家40年の歴史とも重なっています。
阪井くんからは【玉ねぎ】【じゃが芋】【南瓜】(全て有機農産物)の直送便がさっそく届いています。来年2月に東京に来るときは、また一緒に飲みましょう!

畑だより ―えっ?!端境期がはじまった?!―

「旬を運ぶ八百屋」「畑によりそう八百屋」というとなんだか恰好いい気分になるのだけど、実はそんな「八百屋」の辛く長い日々がはじまるのです。
「端境期(はざかいき)」です。
野菜の多くは、夏を旬にするものと冬を旬にするものの2タイプになっています。だから、夏が終わって冬が来るまでと、冬が終わって夏が来るまでの期間は実る野菜も少なく、お百姓たちは秋冬野菜の種播きや苗づくりや堆肥づくりを主とした農作業に力を注いでいきます。
ということは、畑の作物を売っている八百屋は、「あれもない」「これも終わった」「あれはまだ育っていない」と、売る野菜がなくなってくるのです(少しはあるけど)。市場を仕入先としているスーパーやデパートの野菜売場を見ると羨ましいばかりです。
特に今夏は暑さが早く来たので、野菜の生育が前倒し(10日~2週間位)になっていたので、終了もその分早くなっています。
と、グズグズ言っても、「そうなんだから、そうなんです」と自分に言いきかせています。

一転、実は「実りの秋」なのです。
まず米です。新米です。
9月、章さんの米(栃木)・おむすび米(長野)、10月いなほ米(新潟)、11月さゆり米(福島)とつづきます。
章さんからききました。
「9月に入ったら稲刈りだよ。でもなあ、広~い田んぼにおれ一人っていうことも多いな」
「ちょっと前まではどの田んぼも、町に出ていった子供たちも帰って来て、家族総出でやってたんだよな。昼にはあっちの畔やこっちの畔で車座になって皆でメシ食ってなあ。年に一度のハレの日だったんだけどな」
「近所は刈り取り業者にお願いしてるところがほとんどになっちまったよ。まあいいか!張り切ってやるべえ」
と、淋しそうでしたが、声は弾んでいるようでした。

実るのは果物です。
ぶどう ― 巨峰・ロザリオビアンコ・ネオマスカット・ベリーA・デラウェア
梨 ― 幸水・豊水・二十世紀・バートレット・スタークリムゾンペア
りんご ― 祝・さんさ・ひめかみ・きおう・つがる
パイナップル・タカミメロン・キスミーメロン・バナナ・キウイフルーツ、あと僅かの西瓜。アッ!それとまだあった貴重なレモンが広島からスポット入荷しています。

野菜は正直、品数も数量も少なくなってきています。
なす・きゅうりは減少、キャベツ・レタス・ほうれん草・小松菜など葉野菜は小さめ少なめ、トマト(北海道・長野)だけが充たされているかな、というところです。

「ない!」「ない!」とあまり言わないでください。夏の暑さでバテ気味の体にこたえます。
皆さんの「工夫」で端境期をやり過ごしてください。

畑だより ―わたしたち、いつまで走りつづけられるんだろう?!―

と呟いたのは、神奈川・北原祥ちゃんです。
子供たち(3人)が起き出す前にひと仕事と、朝4時から畑に出てトラクターを乗りまわし、家に戻って朝ごはんを作って、子供たちを送り出してからもうひと仕事、昼飯をかきこんだら、夕方4時運送屋さんが集荷に来るので収穫した野菜を洗ったり束ねたり袋に入れたり箱詰めしたりに追いまくられる。
「本当はこの季節、30分でも昼寝が出来たらいいんだけど……」
出荷に間に合わせた頃、子供たちが帰って来て夕食準備。食べずに週3回近隣に配達に向かう(7月から宅急便代が2倍以上に値上がったので、買ってもらえなくなると困るので自力配送に切り替えたのです)。夜9時半頃戻ってきてから夕食、少し子供たちと遊んで、寝た後伝票整理……といった1日です。
百姓になって瞬君6年目、祥ちゃん3年目。なりたくてなった百姓生活・仕事なのでイヤではないけれど、「こんなにもせわしなく、こんなにもままならなくて、こんなにもお金にならない」とは思いもしなかったということです。この間、祥ちゃんはついに倒れて、病院に行ったそうです。
そんな瞬君・祥ちゃんからは、ナス・トスカーナナス・サンマルツァーノトマト・きゅうり・ロロン南瓜・バジル・ツルムラサキ・空芯菜・オクラ・ピーマンなどが出荷中です。
7月29日(日)に予定していた店頭直売は、草刈りに追われているので中止となりました。
栃木の鈴木章さんは、「南瓜以外はみんな枯れちゃったよ。それはまあいいんだけど、秋野菜の種が播けないのが困りものだよ。サバクだよ、サバク」と嘆いています。
会ったり話したりする度に、「百姓の性根」をのぞかせてもらうようで、「スゴイなあ」と思うばかりです。
畑や百姓は苦戦しながらも、夏野菜真っ盛りです。
トマト・きゅうり・ナス・ピーマンのゴールデンカルテットに、この季節ならではのツルムラサキ・モロヘイヤ・にがうり・ズッキーニ・オクラ・ししとう・はぐらうりも始まっています。お待たせみょうがは8月初旬少な目で入荷予定です。
果物は、雨が少なく暑さが続いているので甘味が強いです。桃・すもも貴陽・ネクタリン・パイナップル・ぶどう・ブルーベリー・プルーン・西瓜・メロンと充実のラインナップです。
過酷な暑さの中でガンバッテる畑の野菜・果物や百姓たちに感謝しつつ、食べて私達もガンバッテいきましょう。

畑だより ―夏野菜・果物出揃いました―

雨が続いて畑に入れなかったり、急激に気温が上がり過熱気味になったりと、お客さんにご迷惑をおかけしたことがありました。梅・らっきょうの季節も終わり、いよいよ夏本番を迎えます。
連日の暑さで、夏野菜・果物の生育が前倒しになっています。先日までの雨が畑の土を潤していて、その後の強い日射しで野菜がグングン大きくなり、果物はドンドン甘さをましていて、今が一番いいかもしれません。

―野菜―

何と言っても栃木・鈴木章さんのマロン南瓜がホクホクして甘くて、塩だけで十分おいしくいただけます。
トマトは同じく栃木の田島さんから直送されてきます。品種は【麗夏(れいか)】で、甘さも酸味もおだやかで、実がしっかり詰まっているので水に沈みます。夏の間、田島さんのトマトにお世話になるつもりです。
章さんからは枝豆・インゲン・ゴーヤ・ズッキーニ・長ネギ・ツルムラサキ・四葉きゅうり・モロヘイヤ、神奈川・北原君からは大根・コリンキー・バジル・ルッコラ・ズッキーニ・人参・4種のじゃが芋などが入荷しています。北原君は7月下旬に店頭直売を予定しています。
全般的な産地は中間産地(標高500m位)の山梨に移行しました。日照時間も長く(山梨明野村は日本一)、朝晩涼しいので、おいしい野菜が育ちます。キャベツ・大根・きゅうり・ミニトマト・とうもろこし・長ネギ・モロッコインゲン・ピーマン・レタス・サニーレタス・リーフレタス・ナス……ほとんどの夏野菜が出ます。
葉物類は北海道や群馬の山間地にシフトです。
豊富なラインナップですが、このまま雨が少なくて高温だと、まず大根の水分が失われ、長ネギも硬くなり、他の野菜も高温障害をおこし病気や成長がとまります。やはり、梅雨はあった方がいいです(夜だとみんなウレシイ!)

―果物―

どれも甘いです、雨が少ないので。
人気No1の山梨・久津間さんの桃はじまりました。すもも【大石早生】、奄美・沖縄の野生種すもも【ガラリ】、沖縄石垣島・平安名さんのパイナップル、千葉・山武野菜ネットワークの大玉西瓜・マダーボール西瓜、千葉・荻原さんのタカミメロン・ラブコールメロン、和歌山・内芝さんのびわ、栃木・浜田さんのブルーベリー、青森・伊藤さんのさくらんぼと、「次何食べようか?」迷う程です。
果樹栽培は作る人の技量に左右されます。百姓たち自慢の一品を食べてください。

いや~暑い!!食べて元気しかないよね。

畑だより ―暑さで野菜が前倒しで育っています―

―直送野菜―

★栃木鹿沼・鈴木章さん
ブロッコリー・カリフラワー・セロリ・ほうれん草・そら豆・いんげん・枝豆・スナップエンドウ・絹サヤエンドウ・きゅうり

★神奈川愛川・北原君
大根・ミサキキャベツ・カリフラワー・リーフレタス・葉人参・ラディッシュ・ズッキーニ・ルッコラ・スナップエンドウ

―契約野菜など―

★夏野菜は沖縄・鹿児島・長崎から届いています。
トマト・ミニトマト・きゅうり・ピーマン・ニガウリ・ズッキーニ・そら豆・パプリカ・オクラ・いんげん

★さや・豆類や葉野菜は茨城・山梨・長野から届いています。
スナップエンドウ・絹サヤエンドウ・レタス・サニーレタス・ブロッコリー・カリフラワー・ほうれん草・小松菜・白菜・キャベツ・大根

★グリーンアスパラ・ホワイトアスパラ(北海道)、ハーブ苗・野菜苗(茨城)はミニトマト・青じそ・スイートバジル・モロヘイヤ・タイムなど

―果物―

夏果物がまだなので、相当淋しいものになります。

★パイナップル(沖縄石垣島・西表島)はボゴール種・ピーチ種・ハワイ種 各々甘味・酸味・香り・色合いがちがうので楽しめます。

★バナナ(ペルー・エクアドル) 味が濃いフェアトレード商品です。

★甘夏(熊本) 酸が抜け、味が濃くなっています。

★イチゴ終了です。びわ・小玉西瓜はじまります。

★6月4日~青梅はじまります(近日中に予約表配布開始)。小梅の取り扱いはありません。

早くも炎天下の畑作業が始まり、連絡をとると「アツイ!アツイ!」を連発しています。
「丁度イイ」ということがほとんどなくて、「暑くて雨が少ない」とか「長雨で日照りが少ない」とか「また台風が来るってよ」とか、気掛かりなことばかりが続く今年の夏が始まりました。
百姓が追い込まれることが少ない夏であってほしいものです。

畑だより ―直送野菜がピンチです!?

あひるの家が直送をお願いしている野菜・果物がピンチです。理由は運送費の大幅値上げです。
神奈川・北原君のところでは、運送会社から6月から運送費が2.2倍の提示がありました。他の運送会社にもあたっているのですが、難しいようです。
今でも大根・キャベツ・白菜など重量があってかさばる野菜の場合は、野菜代金より運送費の方が多いということがあります。これからはそれが常態化して、それを上回るということになりそうです。
TVCMなどでは「送料無料」とか「即日配達」などが大々的に宣伝されていますが、「それってどうなってるの?」と思ってしまいます。
栃木の鈴木章さん、田島さん、高田さん、茨城いちごの竹村さん、青森りんごの伊藤さん、いずれも同じ問題を抱えています。
「地元販売に力を入れていくしかないよね」
「でも、東京とちがって人口が密集していないので、直売所やファーマーズマーケッ
やっても成立しにくいんですよね」
「ともかく、ちがうやり方を考えてくしかないんですよね。慣行栽培~JA出荷の方法があるのだけど、おれは百姓やめるな」
サテ、天候異変も含めて、百姓を続けていくことの困難さが次々とでてきています。あひるの家としては、一緒に考える、育った野菜は引き受けるということをつづけていくつもりです。
で、北原君からは春満開!の野菜がでてきています。のらぼう・菜の花・チンゲン菜・春大根・春キャベツ・春ネギなど、期間は短いですが盛りだくさんです。
早くも海開きを迎えた沖縄からは、トマト・パプリカ・ピーマン・インゲン・ニガウリなどの夏野菜が始まっています。
九州鹿児島・徳之島・長崎から、きゅうり・空豆・ミニトマト・新じゃが芋・新玉ねぎがでています。行者にんにく・たけのこ・わらび・野ぶきももうすぐしたらでてきます。
苗はじまります。長野・吉沢さん、茨城・ハーブスマン福山さんからの出荷です。パセリ・青じそ・バジル・ミニトマト・ブラックチェリーミニトマト・日本なす・モロヘイヤ・ピーマン・レモンバーム・ローズマリー・パクチー……順次出てきます。出荷予定表と注文表をお配りしています。楽しんでみてください。うまくすると、ひと夏おいしく楽しめます。
果物は、甘夏・酸味香り際立つ黄金柑が南伊豆の山本剛さんからはじまりました。山の中腹に果樹園があるので、サルとひよどりとの争奪戦ですが、ともかく旨さがつまっています。
沖縄・石垣島・西表島からパイナップルもはじまります。
季節としては端境期なので野菜・果物が少なくなりますが、直送野菜が並んだ時はよろしくお願いします。

茨城・要ファームの蓮根

長年の経験に裏打ちされた技術と知恵が注ぎ込まれる

蓮根を栽培する《要ファーム》のある霞ヶ浦周辺は、あしなどの野草が堆積した肥沃な土壌と、豊かな水源など、全国でも有数の蓮根栽培に適した地域です。適地適作である事はもちろんですが、長年の経験に裏打ちされた技術と知恵が注ぎ込まれ栽培される蓮根は、表皮は自然な淡い茶褐色。節と節が詰まっていて繊維質が豊富。色・艶があります。
冬の蓮根は、でんぷん質を多く含みビタミンCも豊富や食物繊維も豊富。煮物でも炒めてもおいしい! 正月用野菜のようなイメージですが、普段にいっぱい食べたい根菜のひとつです。

節と節が詰まっていて、ふっくら丸みのある要ファームの蓮根

蓮根は、田植えと同時期の5月ころに《蓮田》と呼ばれる水田に、約2メートル間隔で残しておいた種蓮根を植えます。すると節から新しい茎が放射線状に伸び、節から芽先へ先へと枝分かれしながら子や孫を増やしていきます。それが育ち、新たな蓮根へと成長します。植え付けから、土壌管理、収穫までのすべてが水につかっての作業になるため、生産者にとってかなりの重労働になります。芽の方は成長し、初夏には、田一面に白い花が広がります。思わず摘みたくなってしまいますが、成長している時に茎や花を摘むと、そこから水が中に入り腐ってしまいます。農家では小さい頃から、絶対に摘んではいけないと教わるそうです。食用の蓮根は白い花を咲かせ、公園やお寺などでよく見られる薄い桃色の蓮の花は観賞用の品種です。ただし、桃色の色素は強く、たまに白い花の中に薄い桃色が混ざってしまう事もあるそうです。
茎が枯れる10月になるといよいよ収穫を迎えます。泥の中を泳ぐようにして移動し、田にひざまずき水圧で蓮根を掘り出します。ソリのような船で集められた蓮根は、泥が固まらないうちに水洗いします。冬場の作業は寒さとのたたかいです。

表皮は淡い茶褐色 これが美味しさのバロメーター

要ファームの蓮根栽培の特長は、水面の茎が自然に枯れ、実が充実するのを待ってからの収穫法にあります。
一般的な蓮根の多くが、収穫をする前に蓮根が呼吸できないよう、茎を刈る又は水中に倒してしまいます。これは、酸素が送り込まれることで表皮に付く、酸化鉄の赤さび色を防ぐためです。見た目を良くするというだけの作業とも言われていますが、要ファームではこれを行いません。なぜなら、それは蓮根の成長を途中で止めてしまうことだからです。見た目こそ白くなりますが、野菜本来がもつ旨味や粘り、糸引きまでもが失われてしまいます。もちろん、収穫後の漂白剤等も一切行ないません。要ファームの蓮根は、淡い茶褐色。この色こそが本来の蓮根の色なのです。

切り方・火の通し方で食感さまざま

植物名は蓮(ハス)で、普段食べているのは肥大した根茎の部分です。
れんこんの主成分はでんぷん。切ると糸をひくのは粘り成分のムチンによるもの。胃の粘膜を保護し、消化を助ける働きがあります。
切り方や火の通し方ひとつで、がらりと食感が変り、繊維に沿って縦に切ると歯応えが増し、すりおろして団子にすればでん粉質の粘り気でむっちりした食感になります。さっとゆがいて歯応えを残した和え物、味をしっかり染み込ませた煮物、香ばしい揚げ物などにしても美味しいです。

蓮根の 鮮度を保つ 保存法

表面を軽く洗い、ボールなどに水をはりその中につけ、涼しい場所で保存します。水は一日一回変えるだけと簡単、蓮根は使いかけでも大丈夫です。元々、水の中で育っている野菜は、水につけてあげることで長持ちします。

煮る、蒸す、焼く、揚げる、漬ける… れんこん食べ尽くし

蓮根は、中心に1個、その周囲に平均して約9個の穴があります。その姿から「先が見通せる」として、お正月やひな祭りなどの節句を祝う料理、縁起物の料理には欠かせない野菜とされています。定番の煮物も良いですが、ちょっと変ったレシピでシャキシャキ、サクサクの食感を楽しみましょう。

蓮根サラダ
<材料>蓮根150g、キャベツ葉…3~4枚、100ml、洗糖大さじ1、塩、小さじ1/3、醤油小さじ1/3、赤唐辛子1本
<作り方>
①蓮根は皮をむきザク切りにし、水につけてアクをとる。赤とうがらしは種を除き小口切りにする。 ②蓮根を熱湯でさっと茹で水けをきる。熱いうちに混ぜ合わせた調味料に加え、赤とうがらしを加えて半日ほどおいて味をなじませる。 ③キャベツをさっと塩茹でし、食べる1時間ほど前に蓮根の甘酢漬けとあわせる。
※お好みで白ごまなどをちらしても美味しいです。

大学レンコン
<材料>蓮根6~8cm、バター大さじ1、洗糖大さじ1、純粋蜂蜜大さじ1、醤油小さじ1/2
<作り方>
①蓮根を5ミリ厚程度の半月切りにし、酢水にさらしてアクを抜きます。 ②ザルに上げ水気をよくきったものを、バターを熱したフライパンに入れ軽く焼き色がつくまで炒めます。 ③フライパンの端によせ、空いた部分に砂糖、蜂蜜、醤油を入れて混ぜ、ぶくぶくしてきたらフライパンをゆすりながら蓮根をからめ出来あがり。

レンコンチップス
<材料>蓮根12cm、酢適量、オリーブオイル200ml、菜種サラダ油200ml、カレー粉・青海苔粉適量
<作り方>
①蓮根は皮をむき、スライサーなどで2~3mm薄切りにしたものを酢水につけてアクを抜き、ザルに上げ水気をよくきります。 ②鍋にオリーブオイルと菜種サラダ油を1:1の量で入れ、160℃位になったところで蓮根を加え、カリッとするまで揚げます。 ③油を切って塩を振り、お好みで【カレー粉】や【青のり】などをふりかけてどうぞ。

畑だより ―八百屋なのに野菜がない!なんで??―

あまりにも野菜がないので、他はどうなのだろうと休みの日に近所の安売り八百屋さんに行ってみました。
いつもお店の前を通ると「安いよ!安いよ!」と威勢の良いテープが流れているのですが、聞こえてくるのは「高いけど、甘いほうれん草」「高いけど、鍋にかかせない白菜」と枕詞がついて、値段はアナウンスしていません。
店内に入ると、「レタス¥499」「白菜¥700」「ほうれん草¥350」「小松菜¥270」と見たこともない値段が表記されていました。「年末はもっと高かったんだろうか?」「あひるの方が安いじゃん」と思ったりもしました。
一般市場では通常の2~3割の入荷量ということですから、値段が3~4倍に上がるのは当然のことだと思います。ということは、本来出荷できていた農家の7~8割が出荷できない、収入がないということになります。
なんでこういう事態になっているかというと、
1)10月中雨が降り続き、記録的な日照不足だった
秋冬野菜がグ~ンと生育する時に、根腐れ・倒伏・病気・生育不足等、大ダメージを受けた。
2)年末に無理してある野菜を刈り取った
無い訳にはいかないよな、ということでなんとか出荷できそうな野菜をチョイスして出荷した。
3)年明けも寒く、雨が降らず生育しない
畑にはあるのだけど、全く大きくならない。この後雪が降ったりすると、ほうれん草・小松菜などの葉野菜の茎が折れてしまう。
1)~3)は、あひるの家が直接おつき合いしている関東近郊のお百姓の畑の状況ですが、全国的にも同じ様なものだと思います。
更に、暖流が流れているから冬野菜(キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー・セロリ・大根など)のメイン産地の愛知・渥美半島の天恵グループの畑に霜が降り、雪が降るという異変で多くの作物がダメージを受けました。次の畑の作物が育つ1月下旬~2月上旬まで回復は見込めません。
いくつかのつき合いがあるので、出荷を打診してみようと思っています。品質・栽培は確かなのですが、値段が高いかもしれません。緊急対応ということで、おつき合いください。
それにしても大変な年のはじまりです。この後おだやかな1年であってほしいものです。
今年も畑とのおつき合いをよろしくお願いします。

畑だより ―正月野菜はあるのだろうか?―

街に住んでいるとすっかり忘れてしまっているのですが、8月には2度台風がきて雨が多く、10月は長雨が続き日照時間も記録的に短かったのです。その影響で、畑で野菜の収穫がほとんどできない状況が続いていたのです。
まず、8月には実っていた夏野菜が台風と雨でほぼやられ、秋冬用の苗も全滅しました。播きなおしたり植えなおした野菜も、10月の天候で病気がでたり育たなかったり、収穫できたのはわずかでした。
神奈川・北原君(12月10日直売できます。励ましてください!)と話していると、「あひるはいいっすね。野菜がなくても豆腐やパン売ればいいんですからね」とひがみっぽく言われてしまいました。
「野菜が高くて困ってる」というニュースはあっても、それが百姓の失業状態や廃業につながっているというニュースはあまりありません。
よし11月!と思った矢先急に冷え込んで、ブロッコリー・カリフラワー・レタス・サニーレタスなどが霜にあたって傷んでしまいました。
散々の今年の後半でした。
サテ、いよいよ年末です。
関東のお百姓たちには申し訳ないのですが、この時期から野菜の主産地が愛知県渥美半島の天恵グループに移行します。黒潮のせいで暖冬で、霜もありません。
キャベツ・大根・セロリ・サニーレタス・ブロッコリー・カリフラワーなどが入荷します。
小松菜・小かぶ・柚子が潤沢にありそうでホッとしています。
他の野菜はほぼ全て△印(少量入荷・早期終了)になっています。ほうれん草・ちぢみほうれん草・春菊・水菜・八つ頭・金時人参・ゆり根などです。切り三つ葉・インゲンは27日~極少量入荷です。
野菜は12月25日~30日まで連日入荷します。
果物は、竹村いちご(茨城かすみがうら)はじまりました。井場さんのみかん(瀬戸内海高根島)は小粒だけど味が濃くなり、伊藤さんのりんご各種(青森弘前)も味が深くなりました。
バナナ・キウイフルーツ・ネーブルも入荷中です。
残り3週間、好天が続いて百姓たちが少しだけホッとできるといいですね。
寒くなってきた、体調に気をつけて。

北海道富良野市麓郷・阪井くんからの手紙2017

39年前、まだ始まったばかりのあひるの家で半年間リヤカー八百屋をやっていて、あひる通信『あひるの家の冒険物語』にもたびたび登場している、北海道富良野麓郷(ろくごう)の阪井くんから、生産者便りが届きました。

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ももんが便り2017

ここは北海道のへそ呼ばれる富良野盆地の少し曲がった山の中。森に囲まれた富良野の麓郷。鹿、キツネ、タヌキ、ヤマバト、カラス、リス、モモンガ、時には熊などなど。
彼らに目を光らせ、たまには目を細め、野菜達の生長を見守っています。
昨年は50年に一度と言われる台風、大雨が続き大変な一年でしたが、帳尻合わせのように今年の7月の上旬までは穏やかな天候に恵まれた日々が続きました。
適度な雨量も7月8月の高温により、野菜の肥大期には水分不足の干ばつになってしまいました。
自然は、なかなか人間の都合通りには、いかないものですね。

甲斐信枝さんの『きゃべつばたけのぴょっこり』(福音館書店)という絵本の中に

午前五時、山の端から幾条もの朝の光が矢のように空を走る。
きゃべつの葉先の夜露の玉が、虹色の宝石のようにきらめく。

甲斐さんの感性はとてもすてきです。甲斐さん流に言う“お宝”は農の中にもいっぱい。
雪の中のハウス、耕した土が白煙のごとく、蒸気が舞い上がり大地の目覚めを感じた時…
朝もやの中、玉葱畑に張りめぐるクモの糸が朝陽の中で水滴を集めた絹のじゅうたんに見えた時… etc.
その瞬間が“ワクワク”するのです。農業もなかなかすてきな商売です。
Uターン6年目の息子にも昨年子どもが産まれました。そんなことを感じはじめているようです。私は孫を見ながら目を細めています。
そんな北の大地の生活を想像しながら、おいしく育った野菜達を食べていただけたら幸いです。

2017 39回目の感謝の秋

富良野 百・我(ももんが) 阪井永典

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元ボクサーにして元あひるスタッフ、有機百姓歴39年の阪井くんは北の大地の詩人でもありました。
阪井くんの【じゃが芋】【玉ねぎ】【南瓜】の直送便がさっそく届いています。
来年2月に東京に来るときは、また一緒に飲みましょう!